音楽との付き合い方
通勤や遊びに出ていく際、歩いている最中に音楽を聴くことがなくなった。別に危ないからとかじゃなくて、ただiPhoneにイヤホンジャックがなくなってからBluetooth接続が面倒だなと感じたから。
そんな状態になってからしばらく経つけれど、今回スマホがPixel3aになったのでイヤホンジャックがスマホに復活することになった。けれど念願叶ったかというとそんなこともなくて、イヤホンジャックがなくなった当時ならともかく、今はワイヤレスも進化して接続が容易になっているし今度は有線はちょっと煩わしいだろうなと思った。
無い物ねだりというか、そんなものなのかなとも思う。
最近ストリーミングサービスなどの台頭で音楽が生活にグッと近くなったので、通勤時にも音楽を聴きたいなと思い、ワイヤレスイヤホンでワクワクするようなモノはないかなと探したところ、いいモノを見つけた。
世界初のハイブリッド・トリプルドライバー搭載の完全ワイヤレスイヤホン

今回選んだのはAviot TE-BD21f。完全ワイヤレスイヤホンとしては世界初、三基のドライバーを搭載した面白そうなモデル。大きなスピーカーに音の出る丸い部分がいくつかついていると思う。それがドライバーだ。
このイヤホンは、小さなサイズ本体のなかにドライバーを三つ装備している。普通のイヤホンは一基のみなようなので、それだけで他のモノとは違った音質じゃないかなと思って、ワクワクしたので購入してみた。普段の生活はワクワクするモノが使いたい。
聴いてみた感覚
実際に聴いてみたところ低音と高音が別のドライバーから出てくるのは非常に面白いと思う。こんな小さなイヤホンにも関わらず音の広がりを感じることができる。音に関して、素人だし違いもあんまりわからない鈍感な耳をしているけれど、それでもなんとなくそう感じるレベルなので、音楽機器に詳しい人ならもっと楽しめると思う。色々知っている方が人生楽しいということなのだろうな。
公式ホームページに、本体の中に入っているパーツの断面図のような物があるけれど、実物と見比べて、本当にこんなにいっぱいこの中に入っているのかと驚く。技術の進歩を感じたし、どうなっているんだろうと不思議に思う
しかも軽い。片側5.4gらしいのだけれど、確かに本体はすごく軽い。耳に装着していても違和感がないと思うし、疲れるようなことはないと思う。この軽さに色んなパーツが収められていると思うとすごい世の中になったなぁと感じた。
本体のボタンはバイク乗りに馴染みの

本体の外側にボタンがあり、その部分にジュラルミンのアルミが使用されている。本体のアクセントになっていて質感も非常にいい。ジュラルミンのアルミなんてバイクパーツのようだなと思う。実際、バイクパーツでは聞く素材だし。
ボタンの色がシルバーなのもいいところだなぁと思う。高級感があるように感じるお気に入りの部分。もしかすると、この部分を外すことができるならアルマイトにかけられるかも知れない。試していないが、アルマイトマニアの人で、かつシルバーに満足できない人は取り外してアルマボックスとかでアルマイトをかけてみてほしい。そして僕にも結果を教えてほしい。
育てるイヤホン
ドライバーはエージングという作業が必要らしくて、TE-BD21fの場合は30-50時間はして欲しいとのこと。僕はエージングについてよく知らなかったけれど、今回購入する際に見た公式ホームページに書いてあったので、なんのことだろうと思ってエージングについて色々と調べてみた。様々なやり方が出てきたけれど、一般的にはノイズのような音を大きな音で流しておけばいいらしい。色んなサイトで音源が公開されている。
ようはバイクや車でいうところの慣らし運転なのだろうと思うので、そうであるならやらないよりやったほうがいい。バイクや車なら全体の寿命にも関わる。ただ、元の状態を知らないのにエージングしたところで変化が分からないような気もしたので、1週間くらい使った後にエージングを行なって、どう変化するのか調べてみようと思った。
1週間普通に使って、その上でエージングを行った結果、残念ながら僕にはよくわからなかった。エージング時間が少ないのが悪いと思うので、これからも時間を見つけては少しずつやってみて変化を楽しみたいと思う。
その他の機能
ノイズキャンセリングは未搭載。購入する際、SONYのノイズキャンセリングイヤホンとかなり悩んだけど、こちらにしたのはドライバー三基のワイヤレスイヤホンを試してみたかったから。実際に使用して見た感じは耳の中にはめ込むカナル型タイプなので、電車に乗っていて音楽が聴こえないということにはならないと思う。小さな音量でも十分満足できるように感じるので、安心して電車で使用してほしい。個人的には電車でノイズキャンセリングを使っていると駅を乗り過ごしてしまうので、ノイズキャンセリングはない方がいいと思う。
ケースが充電ケースになっているのはやっぱり便利

TE-BD21f、ケースが充電ケースを兼ねている。Airpodsなんかでも採用されている形で、聞かない時にしまっておけば充電されているのはかなり便利だと思う。本体だけで7時間、ケース充電込みで25時間再生が可能なので、一般的な使用状況では十分。飛行機の長旅となると心許ないかも数字かもしれない。そもそも電車よりも轟音のする飛行機での使用が快適だろうか。飛行機に関していえば、装着感のいいノイズキャンセリングヘッドホンの方がきっと快適に過ごせると思う。
ケース本体の質感は個人的にかなりいいと思う。妙にツルツルしていたり逆に妙にざらついていることもなく、上品な感じがする。持っていて違和感を感じないデザインなこともすごくいいと思う。
充電方式
充電方式がUSB-Cなのも個人的にすごく気に入っている。スマホもイヤホンもiPadも一眼レフもUSB-Cになったのでケーブルをあれこれ持ち運ぶことがなくなった。一本のケーブルで日々を賄えるのは快適だし、困ることがなくなっている。可能な人はぜひケーブルを揃えてみて欲しい。ケーブルに縛られない生活は病みつきになると思う。
ただ、メーカーにも聞いたので間違い無いのだけれど、USB-Cのみのケーブルからの充電には対応していない。USB-A USB-Cでないといけないのだ。問題ないと言えばそうなのだけれど、若干残念。
ケースの開閉はスライド式でなんだか昔思い描いた未来的なカッコよさがあるように思う。ただ、イヤホン本体がかなり取り出しにくいので、注意が必要。出かける前に机に置いて取り出す分には問題ないと思うけれど、外で立ってイヤホンを取り出す時に特に取り出しにくさを感じた。
接続快適性
ケースからイヤホンを取り出すことで端末とイヤホンが自動で繋がるので煩雑な作業がないのは快適そのもの。随分以前のことだけれど、毎回電源を入れて、スマホで接続作業をしなければいけないモノを使っていて、ちっとも便利じゃないなとストレスしか感じなかった。イヤホンはサッと装着してすぐに聴き始めたいと思うので、TE-BD21fは非常に快適ないい仕様だと思っている。
いいところと気になるところ
いいところ

いいところは上記にも書いている通り、音質がとてもいいこと、ケースを含んだ質感がいいこと、それに接続安定性が良いことだと思う。接続安定性は人のすごく多い場所を頻繁に通らないのでわからない部分もあるけれど日常で困ることはないと思う。
気になるところ
気になるところも上記の通り、ケースのスライドについて、それに矛盾するようだけれど、接続安定性の不安定さに関して。仕様上、TE-BD21fは親機側のイヤホンがスマホと接続して、親機側のイヤホンと子機側のイヤホンが繋がる仕様になっている。この親機側のイヤホンとスマホの接続が気になる。経験上、親機側のイヤホンと反対側のズボンのポケットにスマホを入れていると音が途切れやすい。絶対になるかと言われるとそうでもないと答えるけれど、注意しておいて損はないと思う。
ただこれはこのイヤホンの問題というよりはワイヤレスイヤホンの仕様上、そうなりやすいことが原因のよう。音途切れが気になった場合はスマホの場所を変更してみてほしい。
コスパに関して
コスパという面では価格が2万円を切っていて、かなりいい音質なので、コスパは良いと思う。ノイズキャンセリング機能がついているタイプの多くはTE-BD21fよりも高いし、こじんてきにイヤホンにノイズキャンセリングはいらないかなと思うので、ちょうどいい買い物だったなぁと感じている。同様にノイズキャンセリング機能は必要ないけど、ちょっといい音のするイヤホンを探しているなら候補にあげてもいいと思う。
出かけるのが楽しくなったいいモノなのでカナル型イヤホンが苦手でないのであればおすすめしたい。